第二回定例道議会報告

2004年6月25日
道議会民主党・道民連合議員会

 第二回定例道議会は6月8日(火)に招集され、16年度補正予算案などを可決し、6月25日(金)に閉会した。
 わが会派は、代表質問に林大記(札幌市南区)氏を立て、道財政再建、道州制を中心とする地方分権、道警不正会計処理について質疑した。
 また、一般質問には池田隆一(小樽市)氏、福原賢孝(檜山支庁)氏、保村啓二(網走支庁)氏、岡田俊之(渡島支庁)氏、斉藤博(函館市)氏、沢岡信広(北広島市)氏の6氏が立ち、当面する道政課題、地域課題について、道の取り組みを質した。

1 定例会の焦点について

 道財政の再建や道州制という、北海道の現在、そして将来に関わる重要問題について、道が道民や市町村との協議を避け、検討経過の説明責任すら果たさないという姿勢が浮き彫りとなった定例会だった。
 病気療養のため、新年度予算案を審議する第一回定例会を欠席した高橋知事の復帰議会になった。
 会派は、当面の重要課題である、財政(国の地方税財政改革、道の財政立て直しプラン)、道州制、道警不正会計処理を焦点に、本会議、予算委員会、各常任・特別委員会で論戦を展開したが、就任1年を経過した高橋道政は、地方分権の姿とはほど遠い、中央への依存姿勢を鮮明にし、具体的な課題への対処は、無力・無責任であることがより鮮明になった。
 何が何でも8月に成案すると道が主張し、作業に当たる財政立て直しプランでは、収支見通しも、歳入確保も、歳出削減もあやふやなままで、医療費助成制度の切り捨てなど、道民や市町村への痛み・負担の転嫁だけが先行。
 道民との協議も説明もまったくないまま進む道州制では、国に振り回されるばかりで、理念も具体的手順も示せないという深刻な事態にあることが明らかになった。
 また、道警不正会計処理問題では、「最小限・早期」の“逃げ切り”を図る道警の不誠実な姿勢が明らかになるとともに、知事も、事態解明による抜本的な信頼回復に、消極的な姿勢で終始した。
 なお、可決された16年度補正予算は、一般会計187億1,300万円。道州制北海道モデル事業費、障害者対象の公共職業訓練費などが内容。これで16年度予算規模は、一般会計2兆8,157億3,300万円、特別会計2,550億4,300万円の合計3兆707億7,600万円となった。

2 採択された意見書は政審発議、は委員会発議、は自民・民主・フロンティア共同提案)

将来にわたり安心で信頼できる公的年金制度の確立を求める意見書
新たな「食料・農業・農村基本計画」の策定及びWTO農業交渉に関する意見書
道路整備に関する意見書 ◎介護保険制度と介護予防対策の充実を求める意見書
緊急地域雇用創出特別交付金制度の継続・改善を求める意見書
義務教育費国庫負担制度に関する意見書

 なお、民主・道民連合は、以下の決議案・意見書案を提案したが、否決された。
  *北海道警察の不正会計処理問題調査特別委員会設置に関する決議
  *障害者等医療費助成制度に関する決議
  *自衛隊のイラクからの撤退と多国籍軍の参加に反対する意見書

3 委員会における主な質疑

(1)常任委員会・特別委員会(3月〜6月)
 ○文教委員会
  勝部賢志 議員(江別市)
   ・6/07 ---- 平成17年度公立高等学校適正配置計画の見通しについて質疑。
          平成17年度公立特殊教育諸学校配置計画の見通しについて質疑。

  ☆佐野法充 議員(豊平区)
   ・5/11 ---- 義務教育費国庫負担制度に係る要望実施について質疑。
  ☆佐々木恵美子 議員(十勝支庁)
   ・3/23 ---- 特殊教育諸学校におけるスクールバスの借り上げについて質疑。
   ・6/07 ---- 平成17年度公立高等学校適正配置計画の見通しについて質疑。
          平成17年度公立特殊諸学校配置計画の見通しについて質疑。

(2)第二回定例会予算特別委員会
第二回定例会予算特別委員会(滝口信喜委員長)は、6月18日〜23日に開かれた。
分科会審査 --- 第1分科会
 ★勝部賢志 議員(江別市)--------- 医療費助成制度見直しについて質疑。
                   道州制について質疑。
                   地方税財政改革について質疑。

 ☆沢岡信広 議員(北広島市)------- 道警不正会計処理問題への知事の対応について質疑。
                   道警不正会計処理問題への道監査委員の対応について質疑。
                   道警不正会計処理問題への道警の対応について質疑。
                   道財政立て直しプランについて質疑。
 ☆三井あき子 議員(旭川市)------- 道財政立て直しプランについて質疑。
                   米海兵隊の基地移転・移転訓練について質疑。

分科会審査 --- 第2分科会
 ☆須田靖子 議員(札幌市手稲区)--- 自動回転ドアについて質疑。
 ☆小谷毎彦 議員(北見市)--------- 間伐材の利用拡大と担い手対策について質疑。
                   建設事業における間伐材利用について質疑。
                   農業事業における間伐材利用について質疑。
 ☆田村龍治 議員(胆振支庁)------- 新たな食料・農業・農村基本計画について質疑。
                   黒毛和種の振興について質疑。
                   季節労働者の雇用について質疑。
 ☆平出陽子 議員(函館市)--------- 高校適正配置計画について質疑。
                   特別支援教育について質疑。

◆総括質疑には、勝部 賢志 議員(江別市)、沢岡議員が立ち、道州制について、財政立て直しプランについて、道警不正会計処理問題について知事に質疑した。

<附帯意見>
・道州制特区構想の提案に当たっては、地域主権の理念に沿って道民とともに主体的に取り組み、
 北海道の展望を切り拓くものとすべきである。また、道州制北海道モデル事業推進費については、
 補助事業の弾力化やソフト事業など対象事業の拡大を国に求めるべきである。
・道財政立て直しプランの策定に当たっては、道民の理解と協力が不可欠である。
 道民生活に与える影響に配慮するとともに、道自らが徹底した行財政改革に取り組むべきである。
・道警捜査用報償費等については、不適正経理の一部が明らかとなりつつあるが、
 その解明は不十分で、道民の不信は払拭されていない。
 速やかに説明責任を果たし、道民の前に全容を明らかにすべきである。